トランプ大統領「米国の世界保健機関(WHO)への資金拠出を停止」
昨日(14日)に引き続きトランプ大統領の発言は多いです。大統領選をにらんだPRに注力しているように思います。
15日に最も市場の注目を集めたのは7:23の「米国のWHOへの資金拠出を停止」というトランプ大統領の発言に関するニュースです。
WHOのテドロス氏の対応や中国への対応を批判して、今回の対応となったようです。今、世界で最もコロナウイルスによる死者が多いのがアメリカなので、トランプ大統領はブチギレモードです。
日本ではあまりニュースになっていませんが、アメリカではトランプ大統領の対応が悪かったからコロナウイルスが蔓延したと各ニュースで叩かれているようなので信用を取り返すことに必死になっていると思います。
さて、このニュースで相場はどう動いたのか。
ドル円の5分足を下に示します。
トランプ大統領の発言があった7:23にはあまり相場は動きませんでした。
カナダ中央銀行(BOC)声明
追加支援について
15日23:05に発表されたカナダ中央銀行の声明では、主に「原油問題・カナダドルの下落・金融システムへの追加支援」について触れられました。
カナダ中央銀行の声明でチャートはどう動いたのか、下に示します。
BOCの声明で一時的にカナダドルが買われました。
しかし、相場の方向はMA上昇パーフェクトオーダーを破るほどの力はなく再度上昇(カナダドル売り)。
RCI的には9,26,52がすべて下向きにそろった23:15が売り時でした。MAに逆らう逆張りになりますがファンダに沿った一時的な動きを取るには十分な値幅だったと思います。
ちょっとカナダの状況についてコロナショックあたりの話をしたいと思います。
カナダ中央銀行はコロナショックが起きてから他の国よりも早く利下げ+金融緩和を行っていました。そのため、カナダドルは売られやすい状況となっていました。USDCADの日足チャートを下に示します。

また、3月以前と比べてボラティリティがものすごく大きくなっています
カナダは他にもアメリカとの国境を早期に閉鎖されたりしたこともありカナダドル売りは急速に進行していました。(約1200pips動いてました)
日足レベルでの押し目を買っていく方向で良いと思います。
アメリカ経済指標など市場動向
21:30 4月NY連銀製造業景気指数
4月の製造業景気指数も大幅悪化、アメリカの経済指標は3月以降軒並み悪化です。しかも過去最高レベルの悪さ。それでも株価はまだまだ高いという、金融緩和パワー全開の市場状況・・・。
指標発表時のドル円5分足チャートを下に示します。
これは大きなトレードチャンスでした。(私は寝てしまっていました・・・)
15日は原油も20ドルを割っており、有事・リスクオフのドル買いが起きていました。
その状況下に、この指標の悪さで更にリスクオフのドル買いが進みました。
5分足RCIも天井に張り付くような形で強い上昇を示唆していました。MAも上昇パーフェクトオーダーだったので順張り+ファンダで乗りやすい相場だったと思います。
22:15 3月米鉱工業生産指数
アメリカの鉱工業生産指数は予想よりもはるかに悪い-14.3%でした。
ドル円5分足でその時の動きを見てみましょう。
ドル円は既に21:30 4月NY連銀製造業景気指数の悪化をうけてドル買いが進んでいたので10pipsちょい上昇となりました。
23:00 アメリカ原油在庫
原油在庫は前回の1517.7万バレルに比べ1924.8万バレルと在庫量を増やしました。在庫量を増やす事に関しては、以前から明言されていたのでインパクトはあまりなかったと思います。
原油状況について少し追記すると、サウジアラビアの増産と同時にコロナウイルスによる経済活動の停滞で需要自体が落ち込んでいます。
具体的には、以下のニュースにもあるように9%の需要下落。
需要が減って、供給が増えれば原油価格が下落するのは当たり前ですよね。
しかも原油は貯蔵することに多くのコストがかかるため、安いうちにいっぱい買いだめしておこうというのが出来ないのです。
だから価格の上下が大きい商品なのです。
16日 3:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
16日3:00のベージュブックではアメリカ経済が急激に縮小していること、見通しが不確実なことが報告されました。
まぁこの内容に関しては分かっていたことなので特にインパクト無しでした。
15日のまとめ
- トランプ大統領「米国の世界保健機関(WHO)への資金拠出を停止」
- BOC声明、カナダ大変!経済対策やります!
- 悪いアメリカ経済指標、原油価格下落
また16日もまとめたいと思います。